田舎在住者が語る田舎の少子化・人口減少問題【仕事】

仕事・働き方

 

運営者の夢生(いぶき)です。

 

日本全体が少子化となり、超高齢化社会へと歩み始めて数年。

各地で人口減少や、後継者不足などが囁かれ、

衰退しきってしまうのは時間の問題とされています。

私は現在北海道のとある田舎に住んでおりますが、

人口は毎年数百人ペースで減り続けています。

地方における年間数百人規模での減少は、かなりの打撃で、

数年後には1万人規模まで減少すると言われています。

この記事では田舎在住者のリアルな声と、

少子化に少なからず影響しているであろう原因を記載します。

 

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田舎が少子化、人口減少する根本的な理由

 

少子化や人口減少は日本全体の問題ではあるものの、

田舎はかなり深刻な問題です。

 

進学と共に街を去る若者

 

田舎に住んでいる学生たちは、高校卒業後には就職か進学を選択することになります。

専門学校や大学への進学を望む場合、街を出る以外の選択がありません。

よって、毎年卒業シーズンになるとかなりの数が減ることになります。

進学を選んだ学生たちが、休みを利用して田舎に帰っても、

都会で味わった空気や、仕事の選択肢の豊富さなどを垣間見ることとなり、

帰省はするが、地元に帰る可能性を考えなくなります。

 

魅力と共に減る人口と就職先

 

田舎の魅力は静かで住みやすいことだったり、

自然が豊富にあることだったり、都会とは違う良い部分は沢山あります。

しかし、そんな魅力すらも感じることが出来ないほどに、

仕事の選択肢が少なく、低賃金で休みが少ない職場が多いです。

給料が少なく、休みが少なく、休日は黙って仕事の疲れを取るため、

家で寝るだけの人も多いです。

給料が少ないため、外出も控える。

人が少ないため休みが無かったり取れない場合が多く、

旅行などにも行けない。

良い職場に巡り合わなければ、田舎では仕事して寝るだけの日々が待ち構えています。

都会でも同じですが、良い職場は人は辞めませんし、人は足りています。

そのため、求人が出ている企業は大抵なんらかの問題があって人が足りないところ。

都会へ進学しに出て行った人たちを呼び込むためには、就職先の待遇が問題です。

この現状を考えると、都会にいたほうが

仕事とプライベートの両立が出来る可能性は高いと言えます。

田舎のようにほぼ仕事で身を削り、休みも無いとなると若者は減る一方です。

 

仕事に阻害される生活

 

仕事で忙しい毎日、休みも取れない、安月給。

出会いの場も機会も失い、プライベートも失う可能性が高いのが田舎暮らし。

『こんな給料でやっていけない』

『休みがなければ家族を旅行にすら連れていけない』

『激務で誰かの相手なんてできない』

どこでどう結婚し、子供を産み育てようというのだろうか。

週休二日制すら無く、残業が未だに多い地方の仕事。

仕事以外の時間がほとんど無いのだ。

『働き方改革?』という状況。

中小企業が多いため、まだまだサービス残業や、

週40時間以上の労働は当たり前のように行われている。

将来の自分の子供の幸せを考えた時に、明るい想像が出来ないことが問題であり、

自分の将来をどうにかするだけで精一杯なのが田舎の現役世代の本音。

 

そしてもう一つ、田舎に大手の企業が参入してくることで起こる問題がある。

今や時代遅れとも言える転勤制度だ。

『田舎から出るチャンス』が与えられるとも言えるが、

仕事に人生を左右される生活が待ち構えている。

田舎に残る人たちの多くは、なんだかんだ言いつつもその田舎が好きだったり、

生活環境を大きく変えたくない人達。

なので、大手企業に就職し、転勤を命じられると、退職をする人も多い。

ある程度名の知れた大手企業だと、田舎の企業よりは、

給料面での待遇などは良いもので、それだけをメリットとして、

就職する場合が多い。

転勤制度は、既婚者にとって単身赴任か、家族で引っ越すかの選択を迫られ、

引っ越し貧乏になる人も少なくない。

なにより、落ち着いて生活したい人にとっては、転勤は問題だ。

もし、趣味などでバンドやスポーツ、なんらかのグループに属していた場合、

転勤によって辞めることになる。

それが唯一の生き甲斐だという人にとって、

仕事によって引き裂かれるようなもの。

違う土地でまたやれば良いとも考えられるが、

長く同じ志でやってきた『仲間』と別れることになるのだ。

私は、そういう人たちを沢山見てきたし、

彼らはもう諦めて仕事しかしていない。

仕事によって、個々の人生が大きく左右される。

ある程度は仕方がないが、限度というものがある。

 

田舎に居続け、良い生活をするためには、『仕事』がカギを握る。

その『仕事』の選択肢が少なく、待遇があまり良くない企業が多いとなると、

田舎に人が残る理由は無いのかもしれない。

転職や就職をする際、給料や休みなどはほぼ諦める必要があります。

 

子育てや教育の費用、環境

 

住む場所により、子育てや教育に関する制度が充実していない所も多くあります。

私の知るところだと、住んでいる街の病院では出産できない所もあります。

そのため、出産となると隣町まで行く必要があります。

そして、子供を一人育てるのにかなりの金額が必要とされていますね。

これは今の若者にとって、不安になる金額です。

自分の老後だって2000万円が必要だなんて言われて、更に問題が悪化。

生活が困窮していくのが目に見えている状態で、

田舎の中小企業だっていつまで続くかわからないし、

人が減り続けると、需要が無くなる企業も増える。

子育て環境や、生活面での環境を考えても、

田舎にメリットを感じられない人が多いのも事実。

 

どこに行くにしても遠い

 

田舎の場合、どこに行くとしても遠いです。

何か大きなイベントやアーティストのライブへ行くとなると、

交通費と宿泊費、仕事の休みが必要です。

安月給で休み取れない田舎から行く場合、難易度は高い。

そして、場合によっては飛行機を使うこともあるので、

交通費は跳ね上がる。

隣町に行くとしても車で数時間走らせなくてはならないし、とにかく遠い。

私の場合はそれもまた楽しいと感じるのが救いだ。

旅行やイベントが好きな若者にとっては不便でしかない。

自分の人生の楽しみを諦めるか、田舎から出るという選択を取るしかない。

 

消費税10%

 

税金は悪ではないが、全国平等に消費税10%となる今、

その平等によってさらに不平等や格差が広がる。

田舎にとっては大打撃ではないだろうか。

給料が上がる訳ではない、休みが増えるわけでもない。

さらに生活が困窮する人は増えるだろうし、

さらに人が都会へ流出するきっかけになる可能性もある。

と言っても、都会だって何かとお金はかかる。

都会と田舎のどちらが良いのかは人それぞれだが、

田舎住みでブラックな職場に勤めているのならば、

思い切って都会へ出ることを考えても良いかもしれない。

生活する上で必要なお金は、住む市区町村によって違いは出てくるが、

単純に田舎で手取りが11~13万、都会で手取りが15~18万と考えた場合。

同じものを買って10%引かれたら、先にお金が無くなるのいは田舎だ。

両者とも同じように節約しても、手元に残るお金が多いのは都会だ。

どれだけ休み無く働いたとしても、田舎はそもそも低賃金だ。

格差が広がっている以上、平等に10%の消費税は不平等でもある。

それでも黙って働き、税金は払わなければならない。

苦しいかもしれないが、国の体制が良い方向へ向かうことを願いたい。

 

価値観が古い人が多い

 

結婚して子供を育て、仕事に励むという思考は、

現代の若者にとっては古い価値観になりつつある。

ブラック企業の実態が急増した一方、

ホワイトと呼ばれる企業の実態も知っている若者にとって、

出来るだけ良い企業に勤めたいと思うのはあたりまえだ。

結婚することが全てではないだろうし、子供を産むことが全てでもない。

その価値観が少子化の原因の一つとも言えるが、現実的に考えて、

一人一人の生活費が高くなってきてる以上、一昔前とは話が違ってくる。

生活に必要なお金が増え、給料は増えない。

家を買うことだって躊躇してしまう金額で働いている人だっているだろう。

終身雇用も保証されない時代に、これまでの当たり前が通用するとはとても思えない。

そんな中で、『子供は?』『結婚は?』と聞かれても、正直気分を害することも多い。

 

価値観が古いということは固定観念が強いとも言える。

ずっと仕事に生きてきた経営者の元で働くと、

仕事とプライベートのバランスは取りづらい。

従業員も皆暗い顔をしている。

田舎はその差が顕著に現れている。

 

まとめ

 

『お金と仕事』がもう少し充実していれば、田舎に残る人も増えるだろうし、

都会から田舎へ移住する人や∪ターンする人たちが増えるかもしれません。

そして、結果的に少子化や人口減少問題の改善に繋がるのではないだろうか。

しかし、給料が増えたり、休みが保証されたりというのはあまり現実的ではない。

そもそも人口は減り続けているし、仕事量が増えても儲かっている訳ではないので、

人は増えない。休みは取りづらくなる一方だし、給料も増えない。

まさに悪循環となっている。

これを改善するためにはどうするべきか。

なかなか簡単な話ではない。

副業解禁なんていっても、田舎には副業する方法や手段がなかなか無い。

ネット環境を駆使すればいくらかあるが、そんな余裕すらない人たちも多い。

 

結局、少子化や人口減少問題の裏では、就職氷河期世代や、

ブラック企業で忙殺されてきた人たちが沢山いるということではないだろうか。

日々の生活が充実していれば、人並みの幸せを望んでいたはず。

愛する人を見つけ、子供を授かるという何気ない幸せな生活をしていた人もいるはず。

『お金』が全てではないし、私もそう思っている。

重要なのはお金を稼ぐ手段だと思う。

例え、給料が安くても休みがちゃんとあるだとか、

休みはそんなにないけど沢山給料がもらえるだとか、

どちらか一方でもしっかり機能していれば、まだ考えようはある。

実際、農家などは休みが無く大変と言われているが、

持ち家もあり、結婚してお子さんがいる人達は沢山いる。

給料と休日、そのどちらも破綻してしまっているとなると、

その先に待っているのは不安な老後だけ。

 

田舎に限らず言えることかもしれないが、

少子化と人口減少対策は、『仕事』が大きなウェイトをし占めている。

 

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